毎日無事を使命に
思いやりある
鉄道運転士
鉄道運転士
(稲荷町運転区)
小幡 凌哉さん
20代/入社5年目
PERSON
毎日無事を使命に
思いやりある
鉄道運転士
鉄道運転士
(稲荷町運転区)
小幡 凌哉さん
20代/入社5年目
電車を知りつくし
運転に取り組む
前職を辞めてからしばらくして、両親が地鉄の募集チラシを持ってきたんです。小さいころに描いた夢のひとつが電車の運転士。学生時代は地鉄電車を使って通学していたので愛着もあり、迷いなく入社を志望しました。
最初は駅勤務からスタートでした。駅員をしばらく務め、適正試験をクリアすると運転士の養成所に入り1年くらい研修を受けます。そこで電車の構造や運転操作の仕方、電車を運転するにあたっての法律などを学ぶのですが、法律の暗記は苦労しました。逆に、初めて自分の操作で電車が動いたときは感動ものでしたね。
当社は駅員がいない駅が多く、運転士が運賃の支払いなど直接お客様とやり取りする機会は増えますが、私はそんなふれあいも楽しんで仕事をしています。
運転士の使命は、何事もなくお客様を目的地までお運びすることに尽きます。しかし、雨の日、雪の日、あるいは自然災害。いろんな状況の中でも臨機応変に運行しなければならず、そこが運転士として大変なところですね。
運転の基本は
「命」への思いやり
研修中、お客様を乗せた実地教習のときでした。お客様が足を踏み外して電車とホームの間に挟まってしまわれたんです。同乗の教官がすかさず救助し、私が処置をしたのですが、「命」を乗せている責任を胸に深く刻んだ出来事でした。
普段の運転では止まりぎわに気をつけています。急ブレーキをかけてしまうと、お客様にも危険が及んでしまうので、衝撃がないよう止まることを大切にしています。乗り心地がいいとお客様も気持ちがいい。運転士としての思いやりの技術とでもいいましょうか。降りぎわにお客様から「ありがとう」と声をかけていただけるとやっていてよかったなと思います。やりがいを感じる瞬間ですね。
職場内はほんとにアットホームな雰囲気です。趣味など共通の話題で話が広がってわきあいあい。一旦、運転席に座れば、安全に対する厳格な気持ちで業務にあたる運転士ですが、詰所では世代関係なく良き仲間として付き合える方ばかりです。